第一章 3. 脳科学に基づいたエビデンス重視の受験法

脳科学に基づいたエビデンス

前頭前野の働きは、前頭前野へ流れていく血流量で知ることができます。私たちは、脳(前頭前野)の血流をモニターできるニルスという機器を使って科学的に脳の血流を調べています。 ニルスは脳(前頭前野)の血流量を、リアルタイムで測定することができます。脳が良く働いている部分には血液がどんどん流れます。ニルスで脳血流量をリアルタイムで見ることで、そのときに脳にどれくらいの血液が流れ、の脳がどれくらい働いているのかが分かります。また、ニルスで脳の状況を見ることで、どのようにすれば脳の働きを高めることが出来るかが一目瞭然でわかります。


ニルスについて

写真のように頭部に装着した装置がニルスです。脳全体を測定するニルスもありますが、ここでは受験と関係がある前頭前野の脳血流を測定するニルスを使っています。 図の1から16までの数字は、脳血流量を測定している部位を表します。1から6くらいまでが右脳で、11から16までが左脳です。 特に受験と関係があるのは1~6、又は11~16の前頭前野後外側角という部位です。ここの部分の血流が良くなるかどうかで受験に勝てるかどうかが決まります。


ニルスの折れ線グラフの読み方

次の図の赤い線は、ニルスで測定したある部位の脳血流量を示します。赤い線が破線よりも上であればあるほどその部位の脳血流量が多いことを意味します。青い線は、酸素を脳に与えにくい血流を示しています。赤い線より青い線の方が上にきているときは、脳に酸素が行き渡っていないことを示します。横軸は時間経過を表します。

ニルスの画像の見方

ニルスによる結果の表示の仕方には折れ線グラフのほかに、カラー画像で表示する方法があります。この方法では脳血流量が多い部位は赤のような暖色で表示され、脳血流量の少ない部位は青のような寒色系で表示されます。 アイテムの一つ、静電気を減らすシートを使う前は脳(前頭前野)全体が青く表示され、脳(前頭前野)の血流量が少なく、脳(前頭前野)があまりよく働いていないことがわかります。しかし、静電気を減らすシートを使うと脳の広い範囲が赤く表示され、脳がよく働くようになったことがわかります。 脳の何%がはたらいているかということはこのような画像データから知ることができるのです。


<< 前のページに戻る



PDFで読む
/ 58P(14 MB)

↑ PAGE TOP