第一章 5. 受験は前頭前野で決め!!

受験は前頭前野で決まる

受験に合格するかどうかは、前頭前野という右脳や左脳が属する脳が良く働くかどうかで決まります。本人の努力や強い意志が重要な事はもちろんですが、それ以上に前頭前野の働きが良くなることが重要です。 というのは前頭前野の働きが良くなると、ひとりでにやる気が出たり、それまでわからなかったことが急にわかるようになったり、勉強を面白く感じるようになるからです。気づいたら、以前よりも集中して長く勉強するようになり、成績が上がったなんてことがしばしば起こります。 したがって、まずは前頭前野の働きをなんとしてでも上げることが大切です。


受験に奇跡を起こす前頭前野とは

前頭前野は、額のすぐ後ろ側にあって大脳の最も前方に位置する連合野(さまざまな働きの脳が集まっている場所)で、その位置から前頭前野と呼ばれています。(図4) 右脳や左脳さらに人間同士のコミュニケイションをうまくとるときに活躍する共感脳も前頭前野に含まれます。前頭前野は、5歳ころをピークにして8歳ころまでに勢いよく発達しその後も20歳過ぎまで成長を続け、最終的に人の脳全体の15%を占めるほどの大きさになります。


前頭前野の驚くべき働き

前頭前野の働きは主に、考えること、順序立てて物事を進めること、決断すること、記憶することなど、覚えたことや学んだことから新しいものをつくることなど、受験や学習、勉強に不可欠な働きです。 頭の良さは前頭前野で決まるといわれるのはそのためです。では前頭前野の働きを良くするには、どうすればよいのでしょうか。


脳は報酬(ごほうび)次第

前頭前野は報酬(ごほうび)がもらえることや、気持ちいいことはやめられなくなります。人がたくさんの給料がもらえればうれしいように、脳も勉強中に十分なごほうびがもらえれば勉強が好きになります。


脳にとっての報酬とは

脳にとってのごほうびとは脳に酸素や栄養を十分に含んだ新鮮な血液がいくこと、脳内磁気(脳は非常に微弱な磁気で動いている)のもととなる地磁気をもらうこと、脳を髄液がスムーズに流れることです。 このような状態の時に勉強をすると、気持ちよくなり、勉強が面白くてやめられなくなります。 私が経験した例では、数学が突然わかりはじめて、面白いと言いはじめた中学一年生の女子の例や急に百人一首が好きになり本人から中学受験をしたいというようになった子供の例などがあります。


子供が自分から勉強するわけ

勉強の時に、前頭前野により多くの血液が流れる状態が繰り返されると、脳は勉強すること=気持ちの良いことと判断します。 このような条件付けができると、子どもは勉強が面白くて止められなくなります。そして子供は自分から進んで勉強し始めるのです。


前頭前野に行く脳血量が増えると

前頭前野の血流量が増えると次のような変化が起きます。
① よく使う前頭前野の特定部位の働きがさらによくなる。これは得意科目の成績がますます上がることを意味します。
② 普段の勉強では、ほとんど使われなかった前頭前野の部位まで働き始め、最終的に前頭前野の全域が働くようになる。その結果、苦手科目の成績まで上がり始めます。
③ 脳が疲れにくくなり、疲労からも回復しやすくなります。そのため勉強時間が知らず知らずに増えます。
④ ひらめき、インスピレーションが働くようになり、的を得た学習ができるようになります。学習のセンスが磨かれます。自分の才能や適性が分かるようになり勉強する目的ができます。
⑤ ストレスに強くなり、試験で上がらないようになり、実力か、実力以上の力を出せるようになります。

脳トレで有名な川島隆太教授は、 「才能の器が脳の前頭前野の能力であれば、その能力を科学的根拠のある方法で伸ばすことは可能です。例えば、私に、生まれたての赤ん坊を預けてもらえれば、多くの人が『ああ、この人は天才である』と思えるような才能(大きな器)を持つ人間に、育てあげることができると思っています。」 と著書の中に書かれていますが、まさにその通りだと思います。


実際、前頭前野が働くと

前頭前野の働きが良くなると、それまで解けなかった問題が解けるようになる、分からなかった数学の授業が分かるようになる、やる気が出てくる、心が穏やかになる、人を思いやる気持ちが出る、根気強くなる、ストレスに強くなる、記憶力が良くなる、テストの成績が上がるというようなことが起こってきます。 特に、最近の入試は、人間性や独創性、創造性、適合性などを重要視するようになってきているので、前頭前野の働きを良くすることは、合格する上で非常に重要になってくるわけです。 なぜなら、これらの働きが良いと、面接や小論文など適性をみる試験での合格率が確実に高くなるからです。


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